Tuesday, August 21, 2007

Inland Empire

昨夜。シネカノン神戸のレイトショーでデイヴィッド・リンチの『インランド・エンパイア』。
平日の夜でもあるし、客は5人ほどしかいなかった。いわゆる大作でも、歴史を描いた史劇でもないのに3時間もある。しかしそれがまったく退屈することもなく、終わりのない音楽を聴くような気持ちで酔ったように観ていた。宣伝のコピーである「3時間の陶酔」がぴったりだと思った。
リンチの映画を劇場で観るのは何年ぶりだろう。ひょっとして『ローラ・パーマー..』以来かも知れない。数日前に『ストレート・ストーリー』をビデオを借りて観て、そういえば今新しいのをやっているはずだと思い出して観に行った。これは、傑作であったり映画史に残ったりするような作品じゃないのかも知れないけれど、ただとても好きな映画だとは言える。発売予定のDVDには、編集でカットされた部分が大量につけられるという話し。この作品は、初めてデジタルヴィデオのカメラで撮っていて、撮るのは簡単だし、安いのでどんどん撮ったのをカットするのは忍びなかったのだろうと思う。カメラはソニーのDSR-PD150。すでに生産は中止されてPD-170に引き継がれている。実物は見たことがないけれど、知り合いでドキュメンタリーを撮っている男の子が持っているやつと同じだ。手持ちができるハンディなタイプで、映画でも、監督自身が持ったふらふらした映像が活躍している。
ちなみに、ウサギの役はナオミ・ワッツがやってるらしいけど、これじゃどれだかわかんないね。(^_^;

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