Wednesday, January 7, 2009
クリスマスカード
今年も、チリからクリスマスカードが届いた。チリで部屋を貸してくれていたカルメンから。年を聞いたことがないから、彼女がいま正確に何歳なのかは知らない。が、もう十分おばあさんといっていい歳。15年前にあのサンティアゴのアパートにいたころはおばさんと呼んでいたのだけれど、ぼくも彼女も年を取ったわけだ。
最後にあったのがもう6年前。それから何回か電話で声を聞いたこともあったけれど、だいたいクリスマスカードと誕生日にカードを送るくらい。だから、もしカードが届かなかったりしたら、何かあったんじゃないかと心配にもなる。
それで、今年も無事にそれを受け取ることができてホッとする。カードには、まずぼくが夏に彼女の誕生日に送ったカードとプレゼントのお礼を書けなくてもうしわけなかったと書いてあった。去年は、風邪をひいて7月8月は調子が悪かったと。(そうだ向こうは冬だった)。
ぼくはグスタボ・ドゥダメルの記事を書いたときに資料に使った、彼がローマ法王の誕生日のために演奏したドボルザークのDVDを送ったのだった。記事は書いてしまったので、ぼくのところにあるより熱心なクリスチャンであるカルメンのにあげるのがちょうどいいだろうと思った。カルメンは、たしかビデオすら持っていなかったし、6年前に行ったときにも、ぼくが使っているベッドのシーツを以前のように浴槽で手洗いしていたくらいだったから、DVDなんてものを新しく買わないことも分かっていたけれど、今どき知り合いの誰かは持っているだろうと思った。カルメンはそれを友だちのうちで一緒に観たといい、とてもよかったと書いていた。
そして、ぼくが今ラテンアメリカの障害者と関わって仕事をしているのを喜んでくれていた。自分の家にぼくを迎えて、それがぼくの仕事や人生に役に立ったことを神様に感謝していると。
カルメンとはほんとにたくさん話した。朝学校に行く前に一緒に食べたサンドイッチや、スキムミルク入りのコーヒーの味や懐かしい匂い。年を取るとなんでも治るのが遅くなる。そうも書いてあった。もう一度行って会っておきたい。霧とスモッグの混じった冷たい朝の空気。サンティアゴ。何かが終わって始まった場所。何かが始まって終わった場所。
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