Friday, October 3, 2008

『コロッサル・ユース』

なんとかく、最近よくあるパターンで休日の映画。九条のシネ・ヌーヴォでペドロ・コスタの『コロッサル・ユース』を観る。
先月末から上映されていたんだけれど、職員旅行でマカオなど行っていたものだから、一週間たってやっと観れた。『ヴァンダの部屋』で描かれた、リスボンにある移民街が再開発で取り壊される様を、ヴァンダとその周辺の人物を通してさらに追っている。ほとんど劇的な展開はなく、彼ら家族の日常的なシーンが淡々と進む様子を、例によってときおり睡魔に襲われながら観ていた。
ペドロ・コスタの「サーガ」と呼んでいい物語の続編は、よく話題になる、これはフィクションなのかドキュメンタリーなのかという点で言えば、今回は前作よりかなり明確に演出するという意志が明確だったように見えた。事はこれからに関していて、それには、演出という想像力が必要じゃなかったのかと思う。おそらくショットが固定されているからだろうけれど、ペドロ・コスタは、小津との比較がよくされているけれど、「むしろこれは溝口じゃないか!」と叫びたくなるシーンがいくつかあった。
Youtubeにもいくつか動画がアップされてます。

お腹が減ったので、帰りに九条駅近くの「チング」でお好み焼きを食べながらビールを一杯やって帰る。

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