やっと、ビデオカメラのマイクを純正のあまり役に立たないやつから、もうちょっとましなものに変えて、なんとなく日常を試し撮り。
ソニーのもともと付属してたやつは、もうほんとに子供だましのようなものだと、薄々は気づいてはいたけれど、この業務用ガンマイクの価格破壊と呼ばれている、RODEのNTG-3を試してみると、ちょっと今まで撮った分を全部取り直した気にもなってくる。まったく素晴らしい音が録れていて、撮影自体の楽しみが何倍にもなった感じにすらなる。
読了したばかりのロベール・ブレッソンの『シネマトグラフ覚書』の中のこんな記述。
「天から降ってきた驚嘆すべき機械。わざとらしい作り事を飽きもせずに反芻するためだけにそれらを用いることは、もうあと五十年もたたぬうちに、常軌を逸した愚かしい行為と映るようになるだろう。」
あるいは、
「移植。映像と音は、移植されることでたくましくなる。」
または、
「予見の力、この名を、私が仕事に用いる二つの崇高な機械に結びつけないわけにはいかない。キャメラとテープレコーダーよ、どうか私を連れて行ってくれ、すべてを紛糾させてしまう知性から遠く離れたところへ。」
『ラルジャン』を初めて見たときに強く感じた「倫理的」という言葉を再び思い出すこと。もう二度と忘れないように。
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