Saturday, July 7, 2007

ハグの効用

昨夜の『探偵ナイトスクープ』は、「“ナイトスクープアカデミー大賞”今夜発表!」という企画で、この1年インパクトのあった放送から、様々な賞を与えるといったものだった。「主演男優賞」に選ばれたのが若い男の子で、大阪の町中で、プラカード持って、道行く人に「ハグしませんか?」と声を掛けていき、緊張していた町の雰囲気が、ハグの波が拡がっていく毎にだんだんほぐれて、ピースフルなものに変わっていくような番組になっていた。なかなか感動的で、日本の若者なかなかやるなとか、自分がこれまで「ハグ」した感覚などを思い出したりした。

それで、何とはなしにGoogleで「ハグ」と入れて検索していると、アルファ・ブロガーで有名な極東ブログの記事が引っかかった。記事は、オーストラリアから始まったFree hugsという運動?を取りあげていて、そこで紹介されてるYoutubeの映像を見ると、昨夜の番組でやっていることとほとんど同じだったので、いくぶん興ざめして、なぁ~んだ、といった感じ。




それは、さておいて、ぼくが最後にハグをしたのはいったいいつだったかと思い出していると2年前のちょうど今頃の季節、クトが京都に来て、プエルトリカン・パワーとSony Musicの内輪向けのライブをした翌朝お別れしたときだった気づく。日本にいて、日本人とハグすることは、まぁまずないだろう。クトとは電話の連絡はかなり前からあったのだが、会うのは初めてだった。しかし想像していたのとまったく同じ厚い胸板で、その抱擁感もまったく想像していたとおりだった。縁がある人との縁の必然性のようなものを感じた瞬間だった。ぼくがラテンアメリカにはまった理由のひとつは、おそらく「ハグ」の魅力だったのではないだろうかと思う。スペイン語では"abrazo"という(abrazame...)。人と人との感情を合わせる自然さがあっちにはあって、あそこで自分は生きていた感じがしていたのだとあらためて思う。それを忘れてどれくらい経つ?
疲労してしまうのも無理もないだろう。

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