『障害者の生存権と介助システムを検証する』というシンポジウムがあったので、久しぶりに京都へ行ってきた。去年秋に、呼吸器くんと障害学会へ行って以来だから、ほぼ半年ぶりくらいか。日本自立生活センターの主催で、おなじみの立岩さんや夢中センターの平下さんがシンポジストとして並んでいた。
自立生活センター立川の加藤みどりさんの基調講演が午前にあり、昼食を挟んで午後からシンポジウム。今日の特徴は、障害当事者からだけではなく、労働者としての介助者という問題を、当事者としての介助者の立場からの発言が多かったこと。シンポジストとして来ていた杉田俊介さんと主催者でもある、かりん燈の渡邊さんらが、その立場から発言していた。
ちょうど真ん中へ座っていた立岩さんが、まさしく両者のバランスを取ったという形だった。
介助者の待遇が悪ければ、どんどん介護の現場から介助者が逃げていくという悪循環が簡単に言えば、今日のテーマだったと言うことができる。ぼくが勤めている事業所も今年は赤字で来年度から給料が下がるし、介助料の単価が据え置きだったらじり貧になるのは目に見えているので、人事ではない話だった。
障害者と介助者はお互い理解し合ってという話にはなるのだけれど、なかなかそう簡単なことでは終わらない。
終わって、大学時代の恩師と食事でもしようと思って電話してみたらあいにく大阪のご実家へ行っているようで入れ違い。小学校3年生のときから知ってる娘さんに子供ができてもう2歳だと聞いた。長らく連絡もしていなかったしなぁ。凍っていた時間が急に溶けて動き出したようだった。
夕方になった京都は、どんどん冷えて寒くなる。この季節はいつもこんな感じ。遠い昔にあったことと、ここ数日のことをごっちゃにして思い出す。淋しすぎて吐き気がしそうだ。いつまでつづくんだろうこんな人生。
4 comments:
このシンポ行きたかったんですよねー。
それこそ介助が入ってたもんで、行けませんでした。
運動全般がそうでしょうけど、それが切実に必要な人ほど参加する余裕がなかったりするんですよねぇ。
まぁ、これは言ってもしかたないことですが。
んー、研究者で介助をやってる人
けっこういるんはずだけど、「介助者学」
とかやって、もっと頑張って欲しい
なぁ、なんて話しも出てました。
立岩さんはやはり気になってるようで、
自分は忙しくてできないけど、誰か
できる人と、『生の技法』後みたいな
形で調査して纏めたいって言ってました。
障害学/健常学、生存学、患者学に介助者学かぁ。わからんでもないけど。
『生の技法』から20年弱ですからねぇ。
僕も、もうそろそろなにかまとまったもの書かないとなぁ・・・
ネタは目の前に転がってるんで
頑張ってください。
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