Friday, July 6, 2007

Faces

肉離れは、なかなか遅々として、すんなりとは治ってくれないが、少しは人間らしいスムーズな動きも少しずつできるようになってきて、もうしばらくといったところか。しかしこの怪我はある意味恩寵でもあり、経年の疲労というか身体の芯に溜まった疲れを解消してくれる、いい休暇を与えてもくれている。ちょっとした人生のリセットといったところか。
録りためていたカサベテスの『フェイシズ』。1968年のアメリカ映画。今回WOWOWで特集するまで、カサベテスの作品は『グロリア』しか見たことがなくて、『グロリア』はもちろん気に入っていたのだけれど、今回の特集にはちょっと驚いている。時代が、オルタナティブなものや実験的なものを許容していたり求めていたりもしていたとはいえ、ここまで「自分」の映画を撮ることができていたというのは、ちょっとびっくり。ロッセリーニの『イタリア旅行』を思い出させるのだけれど、だとすると、ヌーベルバーグの他にもう一人の子供がアメリカに生まれていたということか。

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