そして、今朝は準決勝ののこりもう1試合。メキシコとアルゼンチン。前回のワールドカップからとても完成度の高いチームを作り上げてきたメキシコは、超英雄ウーゴ・サンチェスが代表監督になってさらに完成度が高まっている。(ぼくはちょうど彼が、レアル・マドリーで活躍している頃、メキシコでスペイン語を勉強していて、人気者で色んなコマーシャルに出ていたが、そのなかでも、歯磨き粉かなんかの宣伝で、にっこり白い歯を見せて笑っている姿が忘れられない)。
アルゼンチンも相変わらずのスター揃いで、なかでもビジャレアルからボカへ帰ったリケルメが、ワールドカップやチャンピオンズリーグで敗れて、周りから色々言われたり、さらに脅しを受けたりしたのにうんざりしていたのが、かつての姿を甦らせたような活躍で、チームも予選からここまで無敗できている。
おのずと、ガチンコの1点を争うゲームが予想されたのだけれど、リケルメのフリーキックからエインセが跳び蹴りで決めた1点目、後半に入ってのメッシの人を食ったようなループシュート。そのひとつひとつが、何か格が違うんだよって言っているようで、試合自体は悪くなかったのに、メキシコはどんどん元気がなくなっていった。リケルメはその後だめ押しのペナルティも決めて、この頑張り様は、やはりまたヨーロッパでやりたいっていうアピールだなって思ってみていると、marcaにレアル・マドリーがセスクを取り損ねたらリケルメを狙ってるなんていう記事が早速載っていた。
今回あらためて、南米選手権を見てると、このカップは今一番面白い試合をやるんじゃないかと思った。
ひとつは、やはり兄弟同士の争いなので、あいつには負けられないというプライドが懸かっている。そして、南米風の技を見せるサッカーを全体的に楽しむ雰囲気があって、姑息にそれをせこい手を使って潰しに行ったり、がちがちに守ってつまらない試合をしないようみんなが意思を統一しているような見える。
チャベスのもとで国が団結し始めているベネズエラ。いい仕事ができたんじゃないかと思う。
そうそう、ハーフタイムでサルサが流れてお姉さんが腰をくねらせていたのが映って、やっぱりこれじゃなくちゃなって思ったね。
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