Thursday, October 11, 2007

オペラが来る

兵庫県立芸術文化センターができて以来、そう数は多くないけれど、折に触れてクラシックのコンサートへ行く。クイケンとラ・プティット・バンドや昨年末のアーノンクールが率いるウィーン・フィルハーモニー。初めて生のウィーン・フィルの音を聴いたとき、ぼくはあんまりワインのことは分からないけれど、古いいいワインを飲んだときこんな満足感があるのだろうかと思った。曲目はブルックナーの5番だった。まさか西宮でウィーン・フィルを聴くとは思わなかった。
佐渡裕が音楽監督をしていて、彼はオペラも積極的に取り入れ、自分で企画した『魔笛』もたしかこの夏やっていたはずだ。そして、気が早いと言えば早いのだが、来年夏、いよいよパリの国立オペラが来る。今月にはもう、電話予約が始まって、2005年パリでやったときにチケットの争奪戦となったらしいワーグナー『トリスタンとイゾルデ』が、バルトークとヤナーチェクの日、ポール・デュカスの日とともにプログラムに載っている。全部観たいところだけれど、もちろん予算が許さないとすれば、やはりワーグナーをとなるのは仕方がないだろう。
パリでの上演の話題となったのは、舞台に全編ビル・ヴィオラのヴィデオを配置して、まるで上演ではなく上映のようにしてしまったピーター・セラーズの演出。上の写真がそう。今年の春、ちょうどこれも兵庫県の近代美術館でやっていたビル・ヴィオラの回顧展で色々見ることができたばかりで、中にはオペラの演出らしくないという意見もあるようだが、彼の映像というより演劇的な映像作りがどう絡むのか、パリでのこんなレビューを読んでしまうと、期待はどんどんと膨らんできりがない。当時のニューヨークタイムスにもこんな記事が載った。
うまくチケットをゲットできればいいのだけれど。

2 comments:

Anonymous said...

がんばります はい!

トリスタンやイゾルデにハラハラ・ドキドキより 片手を失った育ての親マークに大人の男心を感じて ハラハラドキドキする私(笑)
映画を観ました。

それにしても・・色々物知りですねNYタイムスも読んでいるのですか?

Takeshi Inoue said...

よろしくお願いしますー。
たまたま検索してたら出てきただけで、
いつも読んでるわけじゃないです。(^_^;
>NYT